奨学金について考えてみた話。
こんにちは。
当初「毎日更新するぞ!」と意気込んでいたものが、ややトーンダウンして「月の半分更新できたらいいか」と思ってたらいつの間にか10月も終わり…。
気づいたら早11月です。
月日の過ぎるのは早いものですねぇ。
先日のアラブ料理クッキングについてはまた後日開催報告しまーす。
さて、今日は何のことについて書こうかなぁ、と思いながら(実は思ってない。(笑))、Twitterを眺めているとこのツイートが流れてきました。
借金を背負った哀れな大学生の末路です。
— コミさん (@komi_edtr_1230) October 26, 2019
今回の奨学金71万円を返済をするまでの経緯から数ヶ月で71万円をどう準備したかなどについて書きました。
給付型留学奨学金の71万円を返納した - 日常と進捗https://t.co/V9ItKDD76M
このツイート、そしてこの方のはてなブログを拝見させていただいて、奨学金についていろいろと思うことがあったので、今回は「奨学金」についてお話しできればと思います。
ブログを拝読した所感
このブログの筆者は本当に絶望に感じただろうな、自分が同じような立場になったとしたら。このブログの中に出間違いなく留年して中退していただろうな、と感じました。そのブログの中にも出てきている「トビタテ!留学Japan」は、私が大学3回生の時できたプログラムで、私自身も2回応募して2回落ちました。(笑)
今になってよくよく考えると、周りは留学を前提に考えてその資金調達、ということだったと思いますし、このブログの著者もそうでした。しかしながら私の家はまず留学に反対していたのを押し切ったのと、そもそも留学にお金を出せるような家庭ではなかったので、この奨学金が通らない=留学にいけない、ということで、留学の実現可能性は極めて不透明でした。
まあ、そりゃ通らんわな。(笑)
そんなことはさておき、この奨学金が奨学金に変化するということはとても恐怖に感じたことだろうと思います。「もらえる」と思ってもらって使ってるお金ですもん。「借りたお金は返せ」と言ってしまえば確かにそれまでになってしまうのですが、そもそも「え?これもらえるんじゃないの?」って思ったのではないでしょうか。
「給付型」の奨学金の少なさ
奨学金については、こちらのサイトから確認できます。また、留学等の奨学金ではトビタテ留学JapanのHPからも確認することができます。
もしかしたら、ここには載っていない給付奨学金もあるかもしれません。
…が、やはり給付型奨学金は少なさが際立ちます。
私は近畿地方に住んでいるので2府4県の奨学金情報しか見ていないのですが、各自治体が出している奨学金の多くは高校の奨学金までで、大学の奨学金となると医学系もしくは社会福祉系分野でなら給付型奨学金がありました。しかし貸付奨学金というものは多くある一方で、それ以外の学問分野では貸与奨学金すら見かけられませんでした。
また、民間の団体が拠出する奨学金の多くは給付する大学(特に旧帝大クラスや早慶上智クラスなど)や、学問分野が限定されており、地方国立大などは中々手が出るようなものではありません。
本当に貧しい人は情報をまず得ることが困難だと思う
上記のように、私も留学にお金を出してもらえるような家庭ではありませんでした。さらに言うと、大学に進学することも当初は反対されていました。それでも、大学で学びたいという気持ちを両親に見せるために宅浪し(ここは自分がもう少し効率的に勉強ができなかったからですね💦)、早朝に新聞配達のアルバイトをして、そのお金で模試を受験する、といったような状況でした。
また、まだ当時iPhone3が出てきて、まだまだガラケーが主流だった時代、そもそも親に携帯を持つことを禁止されていた(お金が払えないのが理由です)のに加え、自宅にパソコンがありませんでした。そのため、奨学金の情報を得るためには、高校の進路指導室までいかなければなりませんでした。
が、JASSOの資料はこちらが言わなくても出てくるようなスピードで資料が渡されたのに対して、他の奨学金に関する情報を貰った記憶がないんですよね。。。自治体によっては各自治体が拠出している奨学金もあるのですが、多くは残念ながら上記のサイトでは、私の学びたい分野なので、高校在学(浪人)時の私の認識としては
「あ!大学に進学するならJASSOから借りなければいけないんだ!」
「借金しないとあかんのか…頑張るしかないか」
ぐらいの認識でした。あほ丸出しですよね(笑)
それでもパソコンを持っていない人の情報源って本当に限られているので、学校で配られない限りひょっとするとJASSOという言葉も知らない人もいるのでは?と思います。
そもそも論でいうと、「利子付貸与奨学金(いわゆる第2種奨学金)」ってもはや奨学金ではないのでは?と感じます。利子がつくのであれば「第2種奨学ローン」などにして、学資ローンであることをしっかり伝えるべきだと思います。2017年度に給付型奨学金に関する法律が制定し、ようやくJASSOも給付型奨学金を給付し始めましたが、給付される範囲が狭いなど様々問題もあるようです。
だんだんと給付型奨学金が増えてきたとはいえ、進学したいと思っても進学できない家庭はまだまだあると思います。「お金」が原因で進学を断念せざるを得ないことほどもったいないことはないと思うので、進学する意思をしっかり持った人が、皆しっかり進学できる世の中になってほしいと思います。