Te-Sera-Sera

はじめまして。てーはやといいます。このブログは国際協力業界で働きながら感じたことや、疑問に感じたことなど、国際協力に関するトピックを中心にしながら、様々な社会問題についても考えてもらうきっかけになればと思い始めました。ちなみにブログのTe-Sera-Seraという意味は、私のあだ名である「てーはや(Te-haya)」のTeと、「何とかなるさ」という意味の「Que Sera Sera」という意味を合わせたのが由来です。

姫路がすごいぞって話。

 

こんばんは。

てーはやです。

 

そういや、昨年末に参加したイベントについて書きたいな、と思っていたのですが、気づいたら年を越してた…。。。。。なので、今回は昨年12月11日に参加したイベントのことについてゆるりと書いていきたいと思います。

 

このイベントについて

私が参加したイベントは「私たちの難民問題」というイベントで、(公財)アジア福祉教育財団、(公財)兵庫県国際交流協会、(公財)神戸YMCA、日本国際連合協会兵庫県本部が共催しているイベントです。Vol.20ってチラシに書いてるので毎年やってるイベントかもしれないですね。

 

1回目はルワンダのジェノサイドから生き延びた方からのお話、2回目はシリア難民の現状のお話の次の3回目です。1回目も2回目も行きたかった…ですがまさかの出張と重なるという。泣く泣くのキャンセルメール送付でした。

 

お話について

今回のイベントのタイトルは「ハリー神父とインドシナ難民」ということで、お話された方は元々ベトナム出身で、ベトナム戦争時にボートピープルとして国外脱出し、難民として日本へ来日したそうです。セミナーの最初ではインドシナ難民の歴史についてお話があり、そこから実際に難民として来られた方のお話をお聞きしました。

 

このハリー神父が後述する「定住促進センター」の所長をされていたそうなのですが、インドシナ難民にとって心のよりどころになっていたということ、まだ難民の受け入れ制度が整っていない中での大変な生活について、、、など幾多の困難を乗り越えて現在があるのかと思うととても感動しました。

 

 

「姫路」が難民最初の受け入れ地の一つに

そのお話の中で「定住促進センター」という建物の話が出てきたのですが、このセンターというのが日本に3か所設置され、東日本では東京都品川区(旧:国際救援センター)、もう1か所は神奈川県大和市(旧:大和定住促進センター)に設置されました。そして西日本には兵庫県姫路市に「姫路市定住促進センター」という建物が設置され、それぞれの建物で母語教育支援だったり、定住促進支援が行われていたりしていました。

 

お恥ずかしい話、この施設の存在を知らなかったため、純粋に

姫路市すごい」

という気持ちになりました。

 

成功した「難民」?

この講演会があって1か月経ちますが、登壇者の方が幾度となく「私は本当に運が良かった」ということを繰り返していることを今でも鮮明に覚えています。この登壇者の方は日本で姫路の私立高校に進学した後、上智大学へ進学、その後関東の高校で教鞭をとったあと、現在はその進学した高校で再度、現在も教鞭をとられているとのことです。

 

様々「難民」という講演会に参加させて頂きましたが、この方程「難民」という言葉に結び付かないのは初めての感覚でした(不適切であれば削除しますが、実際そんな感覚になりました)。これは偏見になってしまって非常に申し訳ないのですが、やはり「難民」という言葉を聞くとどうしても「可哀想」「助けてあげなきゃ」というイメージを持ってしまいます。最後の質問でも「当時のベトナムカンボジア難民で登壇者の方のように成功している、もしくはうまく生活できている人の存在が見えてこないのは何故なのか?」といった質問が投げかけられていました。

 

その方曰く、当時の日本では帰化をしないと色々と不便なことがあった(その方の例では、連絡網の中に名前が入っていたとしても何回も同じことを繰り返される、海外旅行に行こうと思ってもビザ申請で待たされてしまう)そうなので、帰化するケースが非常に多かったそうです(約9割くらいいるのではないかとのことです)。

 

さて、上記の話は30年前の話になりますが、現在の状況はどうでしょうか。個人的には今でもこのような状況を強いられているのではないかと考えます(さすがに日本に帰化することはないにしても)。こないだもこのような話になったのですが、日本で難民認定されて生活されたとしても言語のハードルの高さ、(徐々に軽減されていると信じたいですが)異質な人を排除する同調圧力等々で、難民の方の生活が非常に苦しい、という話を聞きました。

 

今こそ、このような悪しき伝統となってしまっているものを打破すべきではないのでしょうか。

 

ということで今日はこれで。