Te-Sera-Sera

はじめまして。てーはやといいます。このブログは国際協力業界で働きながら感じたことや、疑問に感じたことなど、国際協力に関するトピックを中心にしながら、様々な社会問題についても考えてもらうきっかけになればと思い始めました。ちなみにブログのTe-Sera-Seraという意味は、私のあだ名である「てーはや(Te-haya)」のTeと、「何とかなるさ」という意味の「Que Sera Sera」という意味を合わせたのが由来です。

コーヒーで貧困を撲滅するお手伝いをした話。

こんにちは。

てーはやです。

 

今日はコーヒーのお話。

知ってか知らずか、この記事はTurry'sで書いてます(まあWi-fiがあるからどうしてもチェーンになってしまいますよね…笑)。タイトルがすごく大げさに感じると思いますが、あながち間違ってはないんですよこれが。今日は弊社に入って初めて担当した仕事についてのことをお話しできればと思います。

 

JICAの「研修員受入事業」

JICA(国際協力機構)というと「海外だ!」「国際協力だ!」というイメージが強いかもしれませんが、実は国内でも事業を行っています。国内で出来る国際協力。それが「研修員受入事業」という事業です。

 

JICAのHPでも以下のように紹介されています。

 

JICAは、開発途上国の国づくりの中核となる人材を育成する目的で、

各国政府からの要請に基づき、毎年およそ150か国から1万人を超える

行政官や技術者などを、技術研修員として受入れています。

研修員は、国づくりに必要な技術や知識を習得し、また、日本での生活を通じて、

日本の伝統・文化に対する理解を深めて帰国し、それぞれの国の発展に貢献する

ことが期待されています。

研修員受入事業 | JICA関西 - JICA

つまり、各国の行政省庁などを日本に招へいし、企業や大学、役所などを訪問して日本で行っている取り組みを紹介することで、途上国の行政官等の人材育成を行うという事業です。この研修事業には、途上国が共通して直面している問題を解決するために、複数の国の研修員が一緒になって行う「課題別研修」、JICAの現地事務所などの要望で現地の要望に応えるために行われる「国別研修」などの分類があります。

 

初めて担当した仕事です

今回私が初めて担当した研修その中の「国別研修」に該当する、ホンジュラス国の「小規模コーヒー生産農家輸出競争力」研修です。この研修は、5年間行われていて、今年の研修が最後だったのですが、今まで担当されていた方が海外に行かれるとのことで、担当することになりました。最初聞いたときは

え、ホンジュラスってどこ?

え、コーヒーって飲むだけのものじゃないの?(失礼)

と、門外漢も門外漢でしたので、この時期はホンジュラスについて調べたり、コーヒーについて勉強するために本を買ったり博物館に行ったりしました。

 

ホンジュラスという国は中南米で最貧国に位置付けられ、最近の日本の報道では、中米の国々の人々がアメリカ国境を超えるためにメキシコへと大移動していた「キャラバン」が取り上げられていたと思いますが、このキャラバンの構成員の大半はホンジュラス人だといいます。そんなホンジュラスの主要産業は農林牧畜業であり、コーヒーは主要な貿易品目の中に挙げられています。研修員たちは様々な企業を訪問し、自国が抱えている課題を研修中に見つけ出すことで、自国に帰ってからその課題を克服するために取り組むことが期待されています。その取り組みを通じて、輸出競争力が向上すると、貧困を削減することができると期待されています。

 

日本国内でコーヒーといいますと、有名な国としてはブラジル、コロンビアなどがあげられますが、ブレンドコーヒーの中に実はホンジュラスのコーヒーが使われている機会が多いそうです。しかしこのホンジュラスのコーヒー、研修期間中にのませていただく機会があったので、飲ませていただきましたが、本当に風味が豊かですし、酸味もそこまで強いものではないので、本当に「日本人好み」のコーヒーだと思います。もちろん、ほかの国のコーヒーもおいしいですけど、ホンジュラスのコーヒーが国内でポピュラーになってほしいなと思います。

 

過去には参加したこともあった

さて、この研修員受入事業ですが、実は学生の時に参加してたということを、この仕事をしている時にふと思い出しました。それはさかのぼること5年前。当時在学中、ゼミ後学期の授業1回目に所属していたコースの学生が集められて、「今度フィリピンの方々が大学を訪問するので国際交流をしましょう」と、皆で企画をした覚えがありました。この時確か、いろんなゲームをしたり、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を皆で歌ったりしたなあ…。あとなんか、個人的に、研修員の方々とデュエットをした記憶があります…懐かしい。

 

研修最終日にフィリピンの方々から名刺をいただいたことが記憶にあったのですが

「省庁関係の人が多かったなぁ…。」

「あの人たちの目的はなんやったんやろうなぁ…。」

ということが気になり、調べてみた結果、これも研修の一つであるということがわかったのです。2014年に青年海外協力協会の中国支部によって実施されました「フィリピン/経済行政(産業振興)」という研修の一角で、大学を訪問する時間帯が用意されていたとのことでした。彼らとはFacebookを交換し、現在も交流を続けています。

 

まとめ

この研修員受入事業、準備はとても大変ですが、普段お話を聞けないスペシャリストの方々のお話を聞けるという点ではとても貴重ですし、とても楽しい仕事でした。また、自分自身もこの研修を通して、コーヒーに対する見方が変わったので、自分もこの研修を通じて勉強することのできる良い機会になりました。次はどんな内容でどんな国の人を受け入れるのでしょうか…?