Te-Sera-Sera

はじめまして。てーはやといいます。このブログは国際協力業界で働きながら感じたことや、疑問に感じたことなど、国際協力に関するトピックを中心にしながら、様々な社会問題についても考えてもらうきっかけになればと思い始めました。ちなみにブログのTe-Sera-Seraという意味は、私のあだ名である「てーはや(Te-haya)」のTeと、「何とかなるさ」という意味の「Que Sera Sera」という意味を合わせたのが由来です。

ブルーエコノミーって何??な話。

こんにちは。

てーはやです。

 

台風19号が近づいてきていますね…。

私の住んでるエリアは幸いにも暴風域には入らないのですが、それでも風の音が凄いです。。。十二分に対策をとって、自分の命を守る行動をとってください。

 

今日はこんなこと書きたいなぁと思っていたことが、ちょうど海(台風は海からやってくるから…っていうのはやや強引な気もしますが(笑))のお話です。

 

皆さんは「ブルーエコノミー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

この概念が、アフリカで徐々に注目をされ始めています。今日はそんなお話。

 

あ、自己紹介で言い忘れていましたが、私が特に好きな地域は中東エリアとアフリカエリアです(まあ理由はおいおいということで。(笑))。なので、この地域のことについても書いていければと考えています。

 

「ブルーエコノミー」とは?

近年出てきた概念なので、まだ明確な定義づけなどはありませんが、様々なサイトや本を見てみると「海洋や河川などの水環境を保全しつつ、水産資源を持続的に利用していく」といったところでは共通していると思います。「SDGs 水版」ぐらいの認識でしょうか…(甘すぎ)

 

どうしてこの概念が提唱された?

この概念が最初に提唱されたのは、グンター・パウリ氏が2010年に出版した著書「The Blue Economy: 10 Years, 100 Innovations, 100 Million Jobs」という本です。彼は、体や健康に良いものが高価であるというビジネスモデルに対して、フリーであるべきだと信じ、廃棄物を出さずに研究を行う「ゼロエミッション研究構想」を提案し、ZERI (Zero Emission Research Institute)を設立した人で、グリーンエコノミーよりもさらに良い枠組みを検討し、「ブルーエコノミー」と名付けました。

» グンター・パウリ(TED×Tokyo Archiveより)

彼はその本の中で初めて「ブルーエコノミー」という言葉を使用しました。当初、この本は

①起業家を刺激すること

②持続可能性のために、高標準化をすすめていくこと

の2つの目的で執筆されたそうです。この本はその後、2014年には「Blue economy2.0」,2017年には「Blue economy 3.0」という本が出版され、ブルーエコノミーという言葉が広がっていきました。

 

日本語では2012年に「ブルーエコノミーに変えよう」という本が出版されています。 

ブルーエコノミーに変えよう

ブルーエコノミーに変えよう

 

 

この概念にアフリカが関心を示したのです。

実際、TICAD 6(アフリカ開発会議)が2016年にケニアで行われた際、ブルーエコノミーをケニアが重要視しているということが話され、その翌年にはケニア政府主催、日本政府とカナダ政府が共催で、「持続可能なブルーエコノミー国際会議」を開催し、成功裏に終えました。

 

また、今年8月に横浜で行われたTICAD 7では、開会宣言で「ブルーエコノミー」という言葉が使用されました。

 

日本には、アフリカと一緒にやりたいことがあります。日本とアフリカを結ぶインド太平洋を、法の支配が貫く国際公共財として、大切に守ること。水と、海を慈しむ国民として、皆様のブルーエコノミー構想に、意味のある貢献をすること。私たちが共に歩むその先には、国連安保理改革が、アフリカ、日本、共同の課題として、依然その解決を待っています。

令和元年8月28日 TICAD7開会式・全体会合 安倍総理基調演説 | 令和元年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

 

この概念は、生態系を維持しながら持続的に漁業や観光などの産業を発展させていこうという考え方です。しかし、産業の発展のために水産資源が犠牲になったり、水環境が汚染されたりしてしまうと元も子もなくなってしまいます。

 

適切な塩梅で発展ができるようになれば良いですが、その塩梅は難しそうです…。